

影まで、切子。
色ガラスを薄く重ねた器に、回る砥石で溝を刻みます。削った線だけが透明になり、光を通すと、模様ごと机に映ります。
削る
割り出し
削る前に、線を引く。
色ガラスの表面に、模様の目安になる線を描きます。下書きは数本だけ。あとは職人の目で割り付けます。
粗摺り
回る砥石に、ガラスを当てる。
ダイヤモンドの砥石に水をかけながら、溝を刻みます。削ったばかりの溝は、細かな傷で白く曇っています。
磨き
磨いて、はじめて透き通る。
砥石を細かくし、最後に磨きをかけると、曇りが消えて溝が光を通すようになります。
カーソルで、太陽が動きます。

影の色で、選んでください。
同じ模様でも、色ガラスによって机に落ちる光の色が変わります。
いちばん深い青。影の中で、削った線が白く際立ちます。
赤い影は、夕方の光の中で特に濃く見えます。
黄みのある茶色。影がいちばん明るく、模様が細かく読めます。
口径 80 mm 高さ 92 mm 菱つなぎと魚子(ななこ)
影が重なったところは、二つの色ガラスを通り抜けた光だけが残るので、深く沈んだ色になります。

硝影について
硝影は、影まで含めて器を考える、江戸切子の工房です。どの模様も、窓辺や食卓に置いたとき、机にどう映るかを確かめてから仕上げます。
この工房、器、職人は実在しません。硝影は Novaia Labs が制作した架空のブランドで、販売や受注は行っていません。
江戸切子ができるまで
- 割り出し目安の線を描く
- 粗摺り溝を大まかに削る
- 三番掛け細かい砥石で整える
- 石掛け削り面をなめらかにする
- 磨き透明に仕上げる
江戸切子は、1834年に江戸のガラス問屋、加賀屋久兵衛が始めたと伝えられています。1985年に東京都の伝統工芸品、2002年に国の伝統的工芸品に指定されました。

光のある場所に、置いてください。
窓辺や、夕方の食卓に。切子の模様は、光が当たったところで完成します。